犯罪はダメだけど、引きこもりや陰キャが全部ダメなわけじゃない。単純作業なら結構頑張ってくれます

どうも、神奈川と元次官の事件があってから、引きこもりに対する風当たりがメチャクチャ強くなっている感じがします。

もちろん、他人に危害を加えるのは絶対ダメなんですが、変なレッテルを貼ったところで問題は解決しないし、ただのガス抜きにしかならないんじゃないかなーと思います。

で、うちのスタッフさんにも元引きこもりっぽい人があるんですが、普通に頑張って仕事をしてくれています。

「元引きこもりっぽい人」と表現したのは、履歴書なんかをみると引きこもりっぽいけど、本人に確認したわけじゃないためです。

たしかに、あまりおしゃべりな人じゃないし、少し個性的な人ではあるけど、仕事はきちんとするし真面目に頑張っています。

まぁ、うちみたいな零細中古品転売業者にくるのは、結構微妙な人が多いわけで、そんな人たちの中ではしっかりと仕事をする方だと思います。

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世の中はコミュ力に偏りすぎでは?

うちにはコミュ障っぽい人もいるんですが、そういう人を見ていて思うのは、「世の中があまりにコミュ力に偏り過ぎた結果、社会に適合できない人が増えたのでは?」ということです。

そりゃ、コミュ力が高い方がいいんですけど、中古品の世界なんて単純作業も結構あるから、作業ができて真面目にやってくれれば、コミュ力はそれほど必要としない場合もけっこうあります。

なんか転職会社がやっているアンケートでは、経営者が従業員に求める能力で『コミュニケーション能力』が1位になるらしいですか、それは比較的大手企業の場合でしょう。

中小零細なんてそんな贅沢なことは言ってられないし、そもそも社長自身だってそんなに能力高くありませんからね。

こんだけコミュ力偏重の世の中になったら、引きこもりたくなる気持ちもわかります。

変な人を排除する口実としてのコミュ力

経営者は違った意味で『コミュ力』という言葉を使っているんだと思うんですが、現場レベルでは変な人を排除する理由としてコミュ力が使われている可能性もあります。

これは、僕も仕事をしていて感じることです。

まぁ、同僚や部下のコミュ力が高い方が仕事がやりやすいのは間違いないんですが、ちょっとソリが合わないからといって安易に「あの人はコミュ力がない」って言いすぎなんです。

僕としてはおしゃべりが楽しいという意味ではないんですが、現場レベルでは一緒にいて楽しいかどうかとか、性格が合うかとか、そういう感じでコミュ力が高いかどうか決まることがほとんどじゃないでしょうか。

いろんな人と仕事をしていれば、少し変わった人がいれも仕方がないと僕は思うんですが、一緒に仕事をする人は我慢できないこともあるようです。

昔の話ですが、コミュ障っぽい人を辞めさせるためにパワハラをした人がうちにもいました。

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社会はストレスが溜まりますからね~、何か発散したんでしょうけど、コミュ障の人に八つ当たりしてはダメです。

コミュ障の人はコミュ力の高くて性格が良い人とペアで仕事をしてもらう

これは結構上手くいっているやり方です。
※あくまでうちのケースです。

コミュ障の人を「こいつ、コミュ力がない」って攻めるのはだいたいコミュ力が足りない人が多いです。

他人を理解する能力や想像力が足りないために、他人とうまくコミュニケーションを取ることができないので、自分以外の人に原因を求めてしまうわけです。

なので、コミュ障の人はコミュ力が高くて性格も良い人と一緒に仕事をすると結構上手くいきます。

コミュ障の人と一緒に仕事をするのは大変かもしれませんが、それはそれで良い経験になると思うし、コミュ障の人もコミュ力がアップするので一石二鳥です。

やっぱり多様性が大事

月並な言い方ですが『多様性』が大事になってくると思うんですね。

まず、世の中には自分とソリが合わなかったり価値観が異なる人がいるという前提でどうやったら、ストレスなく付き合えるかを考えれば、コミュ障だろうが変人だろうがそんなに嫌な思いをしなくて済むはずなんです。

「俺が正しくて、あいつが変なのが原因」とか言っていると、パワハラだらけの職場になって非常に居心地が悪くなってしまうんですよね。

「こいつムカつくな~」って思っても、一歩引いて「(パワハラ以外で)どうやったらムカつきを減らせるか?」って考えることがその人の人間力を高めることにもつながると思います。

『ムカつく→排除』では何も問題は解決しません。

まずは引きこもりの人を受け入れることが大事

引きこもりの人って人間不信だったりするかもしれないじゃないですか。

もしそうなら、その不信感を払拭してあげることが問題解決の一歩になるような気がします。

『引きこもり→甘えるな!!』のようなマッチョな考えもわからなくはないですが、現実問題としてそれでは解決しないと思うんですよね。

引きこもりの人を否定したところで、より復帰しにくい社会になるだけです。

引きこもりの人は精神的にはかなりのダメージを負って引きこもってしまっているはずなので、まずはそのダメージを回復してあげることが先決で、具体的なアクションはその後に考えた方が良いでしょう。

まとめ

という感じでつらつらと書きましたが、これは僕が元引きこもりっぽい人を見ていて感じたことをベースにしています。

過激な犯罪を防ぐためにも、復帰しやすい職場を作っていった方がみんな幸せになれるのではないかと思いますねー。

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