僕がカラオケ仲間と一緒にカラオケに行った時に聞いた、カラオケ好きの人にありがちな悩みは次のようなものでした。
- カラオケに行っても声が低いから歌える歌があまりない
- 無理やり力めば高音を出せるけど、喉が痛くなる
- 高音発声の本を買おうと思うけど、どんな本が良いかわからない
うん、すごくわかる。基本的にはみんな『高い声の出し方』について悩んでいるんですよね。僕も昔よりは高音がでるようになりましたが、まだまだ出したい高さの音は出せていません。
僕が読んだ高い声の出し方に関するボイトレ本を紹介したいと思います。ボイトレ本を読むことで発声の仕組みや基礎が理解できるようになります。また、付属のCDを使えば自宅でもボイトレができるようになります。「ボイトレのスクールに通うのはちょっと・・・」という人はまずはボイトレ本から始めてみてはどうでしょうか?
僕が読んだ本は以下の2冊です。Amazonで買っちゃいました。
- レッスンCD付 ボーカリストのための高い声の出し方 ~ミックスボイス・ホイッスルボイスをマスター!!~
- 3オクターブは当たり前! 喉に優しい 魅惑のハイトーンボイス養成メソッド
これら2冊のボイトレ本について、本の内容とボイトレ用付属CDのレビューをしていきます。
高い声を出したい人にオススメな2冊
では、僕が読んだ2冊のボイトレ本のレビューをしていきます。
【1冊目】レッスンCD付 ボーカリストのための高い声の出し方 ~ミックスボイス・ホイッスルボイスをマスター!!~
この本の特徴は次のようになります。
- 声の出る仕組みなどを理屈で説明している
- 図を豊富に使ってわかりやすく説明している
- ウォーミングアップから高音発声まで具体的なトレーニング内容を説明している
- ミックスボイスやヘッドボイス、ホイッスルボイスなどが章別に説明されているので各章の目的がはっきりしている
- 本は全部で87ページとページ数は少なめで全体的に無駄な説明はない
この本は、発声に関係する器官や筋肉の説明をして、その上で声が出る仕組みを図を使ってわかりやすく説明しています。全ページの20~25%くらいは図や写真になっていて、中には声帯の写真もあったりと、説明を読みながら頭の中でイメージすることができます。
歌う時のウォーミングアップ(体操など)からタングトリルなどの基本的なトレーニングも図を使って説明しています。
ミックスボイスの説明のページでは声帯の写真を使っているので、ミックスボイスができているときに声帯がどうなっているのかも見ることができます。
また、ミックスボイスやヘッドボイスなどが1つの章になって説明されているので、身につけたい発声方法が具体的になっている場合は、どの章を読めばよいのかがはっきりわかります。
発声に関係する章
- 9章 チェストボイス
- 10章 ヘッドボイス
- 11章 ミックスボイス
- 12章 ヘッドボイスハイポジション
- 13章 ホイッスルボイス
本は全部で87ページありますが、発声方法の解説が40%くらいですで、残りは発声の仕組みや基礎練習の解説になっています。ページ数の割にはボリュームが多く、図や写真も多いので、全体的に無駄がないです。
巻末にトレーニング用のCDも付いています。CDの内容が本書のどの章に対応しているのかもかかれていて、わかりやすいです。
【2冊目】3オクターブは当たり前! 喉に優しい 魅惑のハイトーンボイス養成メソッド
2冊目の本は次のような特徴があります。
- 発声の仕組みなどの基本的なことから解説されている
- 専門用語も使いつつもわかりやすい文章で書かれているので、初めて読むボイトレ本としてオススメ
- 必要に応じて図や絵を用いているので理解しやすい
- 付属のCDでトレーニングするときのポイントがわかりやすく書かれている
- 発声に関することだけでなく、喉の病気や歌に対する考え方も書かれているので、読み物として面白い
- 全部で151ページあって、図や絵は少なめで、文章でわかりやすく説明している感じ
発声の仕組みや声帯の周りの筋肉などについて図や絵でわかりやすく解説しています。専門用語も登場しますが、文章がわかりやすいので、スッと頭に入ってきます。
図や絵はあまり使われていませんが、必要なところではしっかりと図や絵が使われています。図や絵と文章のバランスが良いです。
付属のCDでボイストレーニングする場合のやり方や注意点が解説されています。本だけでなくCDと合わせて学習することが前提となっている感じです。
ボイトレに関することだけでなく、喉の病気やケアの仕方、ボイトレに使えるアプリの紹介など、Tipsもたくさん紹介されています。読んでいて楽しいし役に立ちます。
全体的にわかりやすい文章でしっかりと説明されている印象です。初めてボイトレ本を読む人にとっては、とてもわかりやすいでしょう。
どんな人にオススメか?
理屈で考えるのが得意な人は、1冊目の『レッスンCD付 ボーカリストのための高い声の出し方 ~ミックスボイス・ホイッスルボイスをマスター!!~』がオススメです。
図や写真で高音が出る仕組みを順番に解説しています。本全体で87ページとコンパクトなので、余計な部分がなく、ミックスボイスなどの高音発声の要点がまとまっています。
- 理屈から発声の仕組みを理解したい人
- 「ミックスボイスを出したい」などの目的がはっきりしている人
- 図や写真などでビジュアル的に理解したい人
ボーカリストのための 高い声の出し方 ~ミックスボイス・ホイッスルボイスをマスター!!~ (レッスンCD付)
初めてボイトレ本を読むなら、2冊目の『3オクターブは当たり前! 喉に優しい 魅惑のハイトーンボイス養成メソッド』がオススメです。
こちらの本は付属CDを使った練習方法も丁寧に解説されています。CDを使った練習に興味がある人に対してもオススメです。
- 初めてボイトレ本を読む人
- わかりやすい説明を求める人
- 発声だけでなく歌に関するいろいろなことを知りたい人
- 付属のCDを使って自宅でのボイトレをやりたい人