古物商を持っていれば、古物市場で仕入れをしたり、買取をやったり、せどりをしたりすることができます。
僕は古物市場での仕入れから中古品の世界に入って、買取→せどりという順番で仕入れの幅を広げてきました。
そんな僕から見た仕入れのやりやすい方法をランキング形式で説明したいと思います。
No.1 古物市場
まず、最も仕入れが難しいのは古物市場での仕入れです。
理由は2つあります。
- 参入が難しい
- 競りが難しい
1つ目の理由は古物市場への参入が難しいということです。
古物市場へ行く方法は主に2つあります。
1つは古物市場主のリストを警察に情報公開請求して取り寄せる方法で、もう1つは知り合いの古物商に紹介してもらう方法です。
古物市場を運営している人を古物市場主というのですが、古物市場主も古物商と同様に公安の許可を得て営業しているので、警察に情報公開請求をすることで、古物市場主の住所や連絡先などの情報を得ることができます。
また、古物市場主のリストはネットで販売されていたりもするので、情報公開請求が面倒なら購入することもできます。
いずれにしても、古物市場を運営している人の情報が手に入るので、電話をするなり書かれている住所に行くなりすれば話ができるわけです。
2つ目の方法は古物市場で仕入れをしている古物商の人に紹介してもらうことです。
これは知り合いに古物商の人がいなければできませんが、リストを取り寄せる必要がないので、手間がかかりません。
ちなみに、僕は知り合いの古物商にお願いして古物市場へ行きました。
さて、2つの方法を紹介しました。
2つの方法で現実的なものは、知り合いの古物商に紹介してもらう方法です。
つまり、古物市場主のリストを入手して交渉するのはオススメしません。
実は、僕は知り合いの古物商に紹介してもらう前は、古物市場主のリストに載っている連絡先に電話をしていました。
ですが、結果は散々なものになりました。
そもそも、古物市場主のリストに連絡先が掲載されている古物市場主はあまりいません。
僕の取り寄せたリストでは8~9割は連絡先が記載されていませんでした。
要するに新規の人だけでは古物市場に行けるようにはなっていないということです。
まぁ、よりたくさんのリストを入手して電話をするなりすれば、中にはOKをくれる場合もあるかもしれませんが、確率は低いでしょう。
なので、古物市場で仕入れをしたいなら、既に古物市場で仕入れをしている人と知り合いになることを考えたほうがよさそうです。
以上が、古物市場への参入が難しい理由です。
次に、競りが難しいという点もあります。
古物市場では競りが行われるのですが、せどりのように商品の相場や売れ行きを確認することができません。
商品をみてその場で競りに参加するかを決めなければならないのです。
なので、相場観や目利きのスキルが重要になってきます。
これは慣れるまでは大変なのですが、頑張るしかないです。
いろんな商品を見て商品知識をつけて鍛えていくしかないですね。
僕は古物市場から仕入れを始めましたが、正直なところせどりから始めたほうが無難だったと今は思います。
それくらい競りは慣れが必要です。
以上が、競りが難しい理由です。
まとめると、古物市場へ入れてもらうことのハードルが高く競りも初心者には難しいので、一番仕入れがやりにくいというのが僕の見解になります。
ただし、参入が難しいということは同業者も同じなので、参加出来さえすれば美味しい仕入れができるのも確かです。
古物市場での仕入れを目指している人は頑張ってリアル人脈を作っていきましょう。
No.2 買取
2番目に仕入れがやりにくいのは買取です。
買取をする場合の大まかな流れが次のようになります(チラシを配る場合)。
- 買取チラシを作る
- 買取チラシを配る
- 買取の電話を待つ
- 買取の申し込みが入ったら日時などを確認する
- 指定された日時に買取に伺う
こうやって書き出してみても、結構な作業量になることがわかると思います。
以下、各工程を詳しく説明しておきます。
まずは、買取のチラシを作成する必要があります。
これは、ワードやパワポでOKです。
綺麗なものを作る必要はないと思いますが、お客さんにとってのメリットははっきりと書いておきましょう。
「買取金額○○%UP中」とか「創業キャンペーン中」とかです。
こういったわかりやすいメリットをチラシ上部の目立つ場所に大きな文字で書いておくと効果的だと思います。
チラシができたら印刷をする必要がありますが、これはネットで探せば見つかります。
いろいろ見積もりをとってみて安いところにお願いするのが良いでしょう。
次にチラシを配る必要があります。
これは最初は自分で配りましょう。
チラシを配ったら、買取の申し込みの電話を待ちます。
古物市場やせどりの仕入れが自分から行動してできるのに対して、買取は待たなければなりません。
もちろん、待っている間に他の仕入れをしてもいいですが、仕入れの最中に電話がくることもあったりして、結果的に電話にでることができずに、後から折返し電話をすることもあります。
僕は最初の買取の電話が鳴ったときはバイクに乗っていてでることが出来ずに、後から電話をしたことがあります。
そのときは買取までいくことができましたが、お客さんからしたら「ちょっと変だな…」って思うはずです。
そういう経験もあって、今は買取専用の電話回線を引いて、専用のスタッフさんに受付をお願いしています。
そうすることで、電話をしてくれたお客さんに不快な思いをさせることなくスムーズに買取までつなげることができます。
電話で日時などを確認したら買取に行きます。
買取に行くと、売りたい商品はお客さんが用意してくれていると思うので、それを見せてもらって査定をすることになります。
査定中は基本的に1人なので、スマホを使ってモノレートやアマゾンを見ることもできます。
「少し時間がかかるので、お待ち下さい」と言えば、お客さんはリビングなどで待っていてくれるので、その間にガッツリと査定しましょう。
査定が終わったら、金額を伝えて、了承されればお支払いです。
この時ですが、買い取った人の名前や住所などは控えておく必要があるので、買取シートのような書類を準備してお客さんに記入してもらいましょう。
※これは古物営業法での決まりです。
以上が買取の詳しい流れになります。
古物市場やせどりと比べると、作業が多いことがわかると思います。
それに加えて、買い取る商品が予めわからないので、せっかく買取に行っても良い商品が買い取れないこともあります。
まとめると、買取のハードルを上げている要素は以下です。
- 作業量が多い
- 電話を待つ必要がある(その間は他の作業がやりずらい)
- どんな商品が買い取れるかわからない
正直なところ、買取は個人事業主として行うのは結構厳しいというのが僕の見解です。
法人化して受付専用のスタッフさんを雇うことができる環境じゃないと安定した買取はできないと思います。
ちなみに、ネットからの申し込みを期待して、専用の受付サイトを作成しましたが、ネットから申し込む人は未だに0人です。
No.3 せどり
古物市場・買取・せどりの中で最も仕入れがやりやすいのはせどりです。
せどりは相場と売れ行きを確認して仕入れができるので、かなり手堅い商売ができます。
これは他の2つにはないメリットですね。
加えて、ブックオフなどの店舗で仕入れができるので、誰でも参入することができます。
副業でせどりが人気なのも納得です。
ただし、中古品を仕入れる場合は、それなりに目利きが必要になるし、以前と比べると店舗の値付けも厳しくなってきています。
僕は副業で月5~10万を目標としたせどりは既にオワコンだと思っていますが、専業で中古品のプロとして稼ぎたいのであれば、まだまだせどりは十分に稼ぐことができます。
自分のスキルを磨いて勝負すれば、会社員よりは稼げるというのが僕の見解です。
これから、中古品を本気でやってみたいという人はせどりで自分を鍛えても良いかもしれません。
まとめ
なんだか書きたいことがありすぎて、まとまりの無い記事になってしまいました。
ただ、仕入れが難しいという意味でランキングは上記のようになると思います。
基本的には難しいことをやったほうがライバルが減るので、できるなら古物市場での仕入れを目指すのがベターだと思います。
せどりも悪くはないですが、専業のライバルも多いので、せどり一本では不安ですね。
なので、せどりから始めて稼げるようになったら、古物市場や買取もやるのが良いんじゃないでしょうか。
ちなみに、僕はその逆で古物市場→買取→せどりという順番でやってきました。
どうしてせどりが最後かというと、買取で買い取ったコミックの抜け巻をブックオフで揃えたのが、せどりをやるきっかけだったからです。
ですが、僕のようなケースはあまりないと思うので、本気で中古品をやりたいと考えるならせどりから入るのが無難です。
情報発信者がネットで言っているような「誰でも~、カンタンに~」っていう理由でせどりをやるのは論外ですが、将来的に中古のプロになりたい人がせどりから入るのは現状ではアリだと僕は思っています。